2011年 10月 18日
千住博美術館を訪れて
千住博氏の作品と西沢立衛氏設計の美術館、どう呼応しているか楽しみでしたが、何か違和感を感じました。
土地の起伏に合わせて傾斜した床を歩き、作品を眺めながら、何が違和感を感じさせているのかを考えていました。
ウォーターフォール(有名な滝の絵の作品)やデイフォール/ナイトフォール(滝を蛍光塗料で描いた作品)やスカイは非常に感動しました。ですが、何か作品が生きていない、落ち着いた印象を感じられないまま、美術館を後にしました。
なぜ違和感を感じたのか・・・今回の勉強会や自分の惹かれる建築の中で今まで見てきたものと比べると、やはり、風景に溶け込んでいない、軽井沢では異質な印象を感じ、時間に本当に耐えうる建築なのだろうかと・・・。
人の手から生まれた作品に、このようなデザインされた建築が呼応しないのではないだろうか・・・。この建築が人間や動物、植物が生まれてくるように、必然的に生まれてきたものであれば、より作品の深みが増し、作品と建築と風景とが呼応できたのではないだろうか・・・。
非常に難しいことではありますが、非常に大切なことではないでしょうか・・・。
このような意見には賛否両論があるとは思いますが、一建築家の意見として書かせていただきました。