2011年 04月 24日
日本住宅教室 最終講義
全三回の講義もこれで終了。全ての講義が内容が濃く、本当に勉強になった貴重な時間でした。
最終講義は、堀部さんの好きな建築と堀部さんの設計した住宅のスライドを交えながらの講義でした。
スライドの前に非常に印象に残っているお話がありました。
architecture(アーキテクチャー)とは・・・・。
architecture = 「建築」ではなく、architecture = 「原術、原理」ではないかと。
「建築」という言葉は、伊藤忠太(明治から昭和期の建築家)が創った造語であり、architectureの語源は、ギリシャ語のarche(アルケー)から来ており、原術、原理というのが正しいのではないか・・・。
講義をした場所が国際文化会館という所だったのですが、そこは、坂倉準三・前川國男・吉村順三の三人の有名建築家が共同設計した建物で、非常に優れた建物です。
今の時代の建築家が果たして、このような共同設計をしたら・・・。
例えば、今の有名建築家で共同設計をしたとしたら、それは無理ではないか。
それは一人一人が原理を持っていないからだと。
前者の方々は原理を持っていたから、国際文化会館というすばらしい建物が生まれたのだと。
非常に説得力のあるお話で、これから設計をし続けていく中で、原理というものを決して忘れてはいけないと強く思いました。
講義後は恒例の懇親会に参加し、直接お話しする機会もあり、楽しい時間を過ごすことができました。
今回で講義は終了ですが、まだ二回の見学会が残っているので次回も楽しみです。
紹介できれば、次回をお楽しみに。